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犬はどのくらいの水を飲むのか

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犬はどのくらいの水を飲むのか

人が生きていく上で水は欠かせない存在ですが犬においても人と同じように生命を維持する為に水は欠かせない存在です。

犬の体は平均的な成犬の場合で体重の63%が水分と言われています。体の作りや体型でも多少違いはあり、痩せた成犬では70%、肥満犬では59%が水分の体に占める割合です。

また成長度合いでも体に占める水分の割合は変わり、生まれたばかりの子犬は水分量が高く77.9%、生後3ヶ月の子犬では68.9%程度です。

体を構成する主要な要素である水分の占める割合はこのように非常に高レベルですので、もしも水分が減少するようなことになれば次のような変化が現れます。

鼻の頭が水分不足で乾燥してカサカサし、眼球は落ち込んで眼結膜との間に隙間ができて眼が小さく見えるようになります。また口元から流れ出すよだれは粘り気が増すために糸を引くようになります。

体内の水分が不足するということはおのずと排出される水分量も減りますので尿の色は濃くなり、濃い黄色や茶褐色に変わり、1日に排泄する尿の量が当然減少します。

また尿だけではなく排便にも影響はあらわれ便秘がちになり、便の量もへります。さらに皮膚は乾燥して触れると硬く、毛は細くなって折れやすく色調が薄くなります。

このように水分不足は体のあらゆる箇所に変化をもたらし、危険シグナルを発信するようになります。

脱水がやや進むと全身の筋肉が落ちるために体全体の骨が目立つようになり、外観が骨ばって見えます。そのような状態になってしまった犬の体に触れると、骨に直接手が触れたような感じになります。

ここまで脱水症状が進むと活動意欲は低下して運動を嫌がり、一日中寝そべるようになります。

さらに重症になると呼吸が荒く、食欲は全くなくなり、もちろん強制的に水を飲むように手当てをしても、もう水を飲もうとはしません。

飲まない時はスポイトを利用

犬が病気になって水を飲みたがらない時期に飼い主が水分補給の手立てを考慮してあげないと脱水症状がさらに進行してしまいます。

スポイトで口の横からそっと静かに水を流し込んであげれば初期のうちでしてたら犬は喜んで水を飲みます。

歯石が多量に付着したためにひどい口内炎になったことが原因で食欲不振や飲水欲が全くなくなっている犬でも口内の患部に触れないように上手に水を口にいれてあげると飲み込みます。

このように水をしっかり飲ませることは犬の健康管理にとって非常に大切なことなのです。それではどのくらいの水を飲ませるのが適量なのかも考えてみましょう。

犬が飲む水の量は季節によって違います。夏の暑い盛りには暑さに比例して多量の飲み水が必要ですが冬の寒い時期には水の必要量は減少します。

季節によって体温を調節するための活動が増減するために水の必要量が変わるのです。

汗をかいたり、息をしたり、よだれを流したり、皮膚から体内の水分が蒸散したりして体内の水分が減少します。このほかに、尿や便の排泄量によっても体内の水分は減少します。

これらの経路を経て犬の体内から失われていく水分の量は24時間で犬の体重1㎏あたり40mlに相当します。

犬が生命を維持していくのに体重1㎏あたり最低40mlの水分が必要だということですから1日に体重1㎏あたり40ml以上の水を飲まないと自分自身の体内に蓄えている水分を費やして生命を維持しなければなりません。

飲む水が少ないと体内の水分を使うことになり、自ずと体内水分が減少して脱水状態になってしまう恐れがあります。

体重15kgの犬を例にとると気温の変動や水を飲む時のロスを考えると1日700ml以上の飲み水を与えることが適量であるということになります。


犬種による目安

計算値に多少の増減を加えて端数を切り捨ててみても体重3kg程度のマルチーズなどでは150cc、体重10kg程度のウェルシュ・コーギーなどでは500cc程度、体重30kg程度のゴールデン・レトリバーなどでは1500ccほどは必要となります。

このように犬種差や体重さなどによって違いはありますが想像以上に多くの水を摂取しているのです。

多少は多めに飲ませてあげるほうが少ないよりはいいのですがただ水もたくさん飲めばいいというものでもありません。

逆にちょっとおかしいくらいがぶがぶと水を飲むようだと何かの病気に罹っている可能性も考えられます。

水をがぶ飲みする

一番考えられる症状の一つが脱水症状で、水分が足りていないとは思えないのに驚くほど大量の水を飲むという場合は要注意です。

大量の水を飲んで大量のおしっこをするようなときは何かしらの病気を疑ったほうがいいかもしれません。

糖尿病では体内のミネラル成分のバランスが崩れることから脱水を起こし、大量の水を飲んで水分調整をします。

ホルモンの分泌異常を起こすクッシング症候群でも大量の水を飲むようになり、副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されると糖の代謝が活性化され糖尿病と同じように脱水症状を起こします。

尿を作っている腎臓の機能が低下する尿崩症の場合も大量の尿が排出されるため、水分不足を補おうとして大量の水を飲みます。

子宮に炎症が起きて膿がたまる子宮内膜症では子宮に大量の水分が取られることから大量の水を欲しがります。

このように体の異常から大量の水を飲むような場合もありますので普段とは違うような場合には一度獣医さんに診てもらったほうがいいでしょう。

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